『お墓に魂を入れる開眼供養』
お墓が完成したら、墓石を「仏塔」にするために開眼供養を行います。これは僧侶の手によって、お墓に魂を入れてもらうことを意味しており、「入魂式」「魂入れ」「お性根入れ」ともいいます。開眼供養と同時に、新しいお墓に遺骨をおさめる場合には納骨法要も含めた供養になります。また、すでにあるお墓に遺骨をおさめる時にも納骨法要を営みますが、実際に行う供養の内容に変わりはありません。
開眼供養は、お墓を建てたらできるだけ早く営みましょう。一周忌や三回忌などの年忌法要、お彼岸、お盆などの仏事に合わせて行うこともあります。
開眼供養を営む日取りを決めたら、壇那寺の僧侶に連絡して、指示に従って進めていきます。霊園で開眼供養を行う時は、管理事務所に僧侶の手配を依頼することもできます。この時、墓前で使う仏具を霊園で貸し出すこともあるので、あらかじめ問い合わせたほうがよいでしょう。
招くのは家族だけでもかまいませんが、年忌法要と重なる場合は、親戚や友人を呼ぶこともあります。
開眼供養を寺院の境内にある墓地で行う場合は、本堂に参列者全員が集まります。本堂の仏前に遺骨を安置し、僧侶の読経が始まったら、順番に焼香を行います。本堂での供養が終わり次第、全員揃ってお墓にむかい、墓前で簡単な読経、焼香をすませ納骨を行います。墓前には白い布を敷いた台の上に打敷(金襴の布)を置き、燭台や花立て、供物を置きます。法要が終わった後は、お斎を行います。
開眼供養にかかる費用としては、仏具の借り賃、供物・花代、納骨代、僧侶へのお布施、法要後のお斎、などがあります。開眼供養はおめでたい儀式なので、参列するのなら紅白の祝儀袋を使います。お布施の金額は地方によってさまざまです。本堂を使わせていただく場合は、その分も考慮して包んだ方がよいでしょう。
なお、お墓だけでなく、お仏壇を新しく買った時にも、お仏壇に魂を入れるという意味で開眼供養行う習慣があります。
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