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『お墓の管理料』

 管理料とは霊園の清掃や植栽の手入れ、施設の維持・管理などに使われるもので、個人の使っている墓地内の清掃や草取りなどをしてもらうための費用ではありません。これに対し、「永代使用料」というのは、土地を代々にわたって使用する権利料として支払いますが、これは最初に支払うだけのものです。
 この管理料の設定は、園内の緑地の広さや付帯設備の充実度などによって、霊園ごとに差があってもよいはずなのですが、実際にはあまり違いはありません。これは、公営墓地の管理料が必要とされている料金よりも低めに設定されていることから、民営墓地でもこれらに合わせた金額に設定せざるを得なくなっているためです。主な管理料の設定基準としては、各々の墓所の広さ、位置(東向きや南向き、角地などは高めの場合が多い)、開発費(山を切り崩したひな壇墓地は高めの場合が多い)、墓参に必要な付帯設備(駐車場やゴミ収集、水道の有無)などがあります。この管理料は安ければ安いほどよいというものではなく、将来にわたって、各々の墓所だけでなく墓地全体の維持・管理がきちんとなされるかどうかが大切です。今後は公営、民営の区別なく管理料の値上げについては問題になるところでしょう。
 民営墓地の場合、管理料収入だけで維持・管理がまかなえるところはほとんどないようです。また、霊園によっては、使用している墓所面積に比例させている場合と、一律にしている場合の2種類があるようです。価格は、立地条件と環境によって差が出ています。交通の便や緑地が多い所は、それだけに使用料も高くなっています。
 寺院墓地の場合は、寺院の格式によって管理料の価格が違ってきます。護持会費や寄付金などの支出がありますから、よく調べておきましょう。
 支払方法としては、年払いが多いのですが、前納として数年分を支払うケースもあるようです。使用の際に管理事務所でよく確認しましょう。

 


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