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『お墓の付属品』

 お墓は墓碑を中心に、様々な付属品や装飾品で構成されています。主なものをあげてみます。


●花立て・香炉・水鉢
 お墓には欠かせないものです。花立てはステンレス製の円筒が長持ちするようです。香炉にはお線香を立ててお供えする「立置型」、寝かせてお供えする「くりぬき型」があります。水鉢は台石に彫る「切り出しもの」と、別づくりするものとがあります。単にお水を捧げるだけのものではなく、お墓全体を引き立てる重要な付属品です。

●つくばい
 いわゆる手水鉢です。本来はお墓参りの前に手を洗い清めるものでしたが、最近は装飾品として置かれる要素が強いようです。

●墓誌
 故人の戒名や生年月日、没年、生前の経歴などを刻むものです。最近のお墓にはほとんど付属しています。香箱加工、水垂れ加工といった加工方法によって雰囲気も変 わります。

●塔婆立て
 塔婆を立てるために必要です。宗派によっては使用しない場合もあります。

●お地蔵様
 生後まもなくこの世を去った子供などの供養のために建立されます。背景には親の深い哀惜があります。形としては線彫り、半身彫り、全身彫りの三種類があります。

●宝塔
 本来は、お釈迦さまのお墓という意味をもっていましたが、今はお釈迦さまと遠い祖先を偲ぶ象徴となっています。一番多く見られるのは五輪塔です。ほかに五輪塔と同じ意味をもつ多宝塔、密教の流れをくむ宝篋印塔などがあります。灯籠を配置するお墓もあります。灯籠は丸墓前灯籠、角墓前灯籠、雪見灯籠、置灯籠が一般的です。

●玉砂利
 墓地内の石のない部分に敷き詰めます。化粧砂利ともいわれます。黒インド、大磯、那智、五色といった種類があります。墓石の色との調和を考えることが大切です。

●その他
 名刺受けや供物台、物置台、それに玉垣や拝石、あるいは植木などが、お墓を静かに形づくっています。

 


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