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『弔問・会葬の作法』

 通夜、告別式は故人の人生を締めくくる大切な儀式です。マナーを心得た上で故人を悼み、遺族への思いやりの気持ちを忘れずに参列したいものです。
 まず通夜、告別式のどちらに参列するかは、故人との交際の度合いで決めますが、親しく交際していたのであれば両方に出席するようにしましょう。 すぐに弔問できない時はまず弔電を打ち、代理人を立てるなり後日伺うようにするなりして、電話でのお悔やみは避けましょう。ご近所で親しいつきあいがある場合はすぐ に行って、相談相手になったり、こまごました仕事を手伝ってあげるとよいでしよう。
 本来、通夜は遺族や近親者だけが集まり夜通し遺体に付き添っていましたが、最近では1〜2時間で終了する半通夜が多くなってきています。弔問時の服装は、遺族より格式の高い服装や派手な服装は避け、男性は黒またはダークスーツ、女性は黒か地味な色のスーツやワンピースを着ます。
 弔問の仕方は、まず受付でお悔やみを述べ、香典を渡して名簿に記帳します。受付がない場合は、奥へ進み遺族にお悔やみを述べた後、霊前にお参りします。遺族から勧められない限り、遺体との対面は控えるのが礼儀です。対面の作法は、まず遺体の枕元から少し下がって正座し、一礼します。遺族が顔の白布を外したら膝をつけたまま近づきます。対面の後、もう一度一礼して合掌します。
 通夜式では僧侶の読経が終わると、焼香をします。一人一人が祭壇に進んで行う場合と、香と香炉盆を前から順に回して、自席で行う回し焼香があります。
 通夜式が終わると、通常通夜ぶるまいが行われます。これは弔問客に対するお礼とお清めのために軽い酒食がふるまわれるものです。故人への供養にもなりますから、遺族から進められたらできるだけ箸をつけましょう。
 葬儀や告別式に参列することを会葬といいます。葬儀は親族や故人と特に親しかった人が参加し、告別式には一般の会葬者が参列します葬儀にはできるだけ早目に到着するようにしましょう。一般の会葬者として参加する場合は、告別式の時間内に参列します。
 まず、受付で簡単にお悔やみを述べ、香典を渡し、名簿に記帳します。式場へ入ったら、頭を下げて静かに喪主、または遺族の所へ行き、お悔やみの言葉を述べます。
 なお、神式では焼香の代わりに玉串奉奠を行い、キリスト教式では献花を行います。

 


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