『ご法事の費用』 法事に関しては、その規模を決めて予算を立てます。
まず、法事の規模によって、壇那寺の僧侶に来てもらいます。2人以上の僧侶を呼ぶ際には、その旨を壇那寺の住職に伝えておきましょう。また、参会者は、親戚を含めての縁故者に来てもらいます。一周忌の場合は友人、知人、葬儀の世話役なども招き、全部で20〜30人くらいが一般的な規模とされています。
次に、法事を営む会場です。壇那寺の本堂や会館で営む場合、借りる際に会場の規定がありますので、よく確認しましょう。寺院で法事を行う時、一般的に本尊への供花と供物などが必要です。
お斎の費用としては、自家製か仕出しを頼む、または料亭に出かけるという方法があります。仏前に供える膳は精進料理でなくてはなりませんが、お斎は一般的には精進料理にこだわっていません。もしも料亭へ出向く場合は、移動費用も考慮して予算を立てる必要があります。都合によってはお斎を省略し、参会者に引出物と一緒に折り詰めを持って帰ってもらうこともあります。引出物は1世帯に1個ですが、故人の仏前と僧侶にも引出物は渡しますので、計算に入れるのを忘れないでください。
導師を勤めた僧侶には、「御布施」「御膳料」「御車料」を包みます。塔婆をたてる時には「御塔婆料」もまとめて渡しましょう。また、これとは別に法事の機会に、お世話になっている壇那寺に、仏具などの供養の品を贈ることも大切でしょう。なお、三十三回忌や五十回忌は、故人にとって霊が浄化され、先祖に昇華する大切な法事で、これから先は先祖の霊に融合していくとされています。ですから、永代供養のためにある程度のお金をおさめ、今後の供養をお願いしておきましょう。
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