『ご法事の会食(お斎)について』 お斎とはサンスクリット語の「ウポサタ(清浄)」から由来しており、僧侶が午前中にとる食事、または法要後の会食をいいます。故人をしのびながら、和やかなひとときを持てるように気を配る必要があります。
お斎をする場所は法要を営む場所や予算などによって異なります。自宅や寺院、ホテル、会館などで法要をした場合は、その場に仕出しなどを取って行ってもかまいませんし、レストランや料亭を予約して行ってもよいでしょう。
本来はお斎も法事の一部ですから、導師を勤めた僧侶は必ず正面中央、一般的には祭壇(お仏壇)の前に座ってもらいます。お膳・お酒などは、必ず僧侶から先に差し上げます。
四十九日までの法事でのお斎は、本来なら精進料理にするべきですが、現在ではほとんどこだわることはありません。ただし、仕出しや料亭に予約注文をする際には、慶事用の料理を省いてもらうために、法事の席であることを伝えておきましょう。
お斎を始める時、施主は参会者に対して、挨拶をします。終了の時にも施主は挨拶をして、漫然とした会食にならないように留意します。なお、僧侶によっては「食前のことば」「食後のことば」を唱えたり、場合によっては「献盃」の発声がされることもあります。
食事は1〜2時間を要しますが、折をみて引出物が配られます。参会者のお膳の前に供物のおすそ分けがあれば、一緒に配りましょう。引出物は1世帯に1つずつ用意します。
事情によりお斎を設けることができない時は、参会者に折り詰めを持ち帰ってもらうようにしましょう。お酒の小瓶を添えるとなおよいでしょう。また、僧侶が出席されない時は、さらに「御膳料」をお包みしましょう。
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