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『お彼岸について』

 お彼岸は「彼岸会」(ひがんえ)とも言い、春は3月21日頃の春分の日を挟んで前後3日間ずつ、秋は9月23日頃の秋分の日を挟んで前後3日間ずつのそれぞれ1週間のことをいいます。
 彼岸とは向こう岸を意味する言葉で、仏の理想の世界であるこの世の向こう岸(浄土)に渡るために、それぞれの宗派の教えを守り修行に励む期間です。これは春分の日、秋分の日とも、真東から出た太陽が、浄土があるとされる真西に沈む日であることから始まった日本独自の行事で、仏教行事ではありますが、インドや中国にはありません。
 この彼岸法要が日本で初めて行われたのは、今から約1200年前のことです。諸国にあった国分寺の僧侶が、春と秋の2回、中日を挟んで前後3日間の計7日間に渡り仏をたたえてお経をあげたと伝えられています。それから次第に、一般の人にもお彼岸の法要として供養することが広まってきました。


1.お彼岸の供養
 お彼岸は盆のように特に決まった行事や飾りつけなどはありませんが、一般には中日やその前後に家族でお墓参りに出かけることが多いようです。また、お仏壇や墓前には季節の花や団子、おはぎなどを供えます。

2.初彼岸
 故人が亡くなってから初めてのお彼岸を「初彼岸」といい、特に手厚く供養します。家ではお仏壇をきれいに掃除して、毎日水と花を取り替えます。また、お彼岸の中日には、彼岸だんごを供え、線香を焚きます。できれば、自宅の仏前や墓前に壇那寺の僧侶を招き読経してもらいたいものです。
 僧侶を招かない場合でも、お墓参りは必ず行いたいものです。お墓には故人の好物などを供え、ていねいに供養してあげましょう。

 


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