『おつとめのしかた』
仏壇というものは、買っただけでいいというものではなく、日々お勤めをしなくては意味がありません。仏様ご先祖様へ祈りを捧げてはじめて、価値あるものになるのです。
仏壇へのお参りで重要なのは、もちろん仏様ご先祖様への感謝の気持ちです。われわれがこうして無事に毎日を過ごすことができるのは仏様ご先祖様のおかげです。その気持ちを、本尊におさめた仏壇に捧げることが、仏様ご先祖様への何よりもの供養です。
お祈りを捧げること自体が、人間の謙虚な心を育て、すがすがしい気持ちをもたらしますが、よい家庭環境を育てるという役割も果たしています。例えば一週間に一度でも、家族全員で仏壇の前に座っている家庭では、家族全員が心をひとつにするという、尊い時間を過ごすことができます。
また親が毎日、お供えをしてお祈りをしている家庭では、たとえ子供がお参りをしていなくても、自然と子供の心に、仏様ご先祖様への敬愛の気持ちが育ってくるものです。子供は親の背中を見て育つのです。
仏壇でのお勤めは毎日行うことが大切です。本格的なお供えをして、お経を読むことも大切ですが、最低限のことでもいいから続けるということが何よりも大切なのです。毎朝、仏様にお祈りすれば、必ず一日を健やかな気持ちで過ごすことができます。
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