Web仏事百科事典 こころのこもった、供養のための仏事まめ知識
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『おつとめのしかた』

 仏壇というものは、買っただけでいいというものではなく、日々お勤めをしなくては意味がありません。仏様ご先祖様へ祈りを捧げてはじめて、価値あるものになるのです。
 仏壇へのお参りで重要なのは、もちろん仏様ご先祖様への感謝の気持ちです。われわれがこうして無事に毎日を過ごすことができるのは仏様ご先祖様のおかげです。その気持ちを、本尊におさめた仏壇に捧げることが、仏様ご先祖様への何よりもの供養です。
 お祈りを捧げること自体が、人間の謙虚な心を育て、すがすがしい気持ちをもたらしますが、よい家庭環境を育てるという役割も果たしています。例えば一週間に一度でも、家族全員で仏壇の前に座っている家庭では、家族全員が心をひとつにするという、尊い時間を過ごすことができます。
 また親が毎日、お供えをしてお祈りをしている家庭では、たとえ子供がお参りをしていなくても、自然と子供の心に、仏様ご先祖様への敬愛の気持ちが育ってくるものです。子供は親の背中を見て育つのです。
 仏壇でのお勤めは毎日行うことが大切です。本格的なお供えをして、お経を読むことも大切ですが、最低限のことでもいいから続けるということが何よりも大切なのです。毎朝、仏様にお祈りすれば、必ず一日を健やかな気持ちで過ごすことができます。

《日々のお勤め》
1. 朝、起床したら、まず仏壇の扉をあけます。扉をあけるときには、合掌し、軽く一礼します。仏壇の扉の開け閉めは、かならず毎日行ってください。
2. 家族が朝食を食べる前に、仏飯、浄水(お茶)、花などを供えます。毎日が難しければ、最低でも週のはじめの月曜日とか、月一回お一日にはお供えをしてください。
3. お供えをしたら、ロウソクに火を灯し、線香をたき、リンを鳴らし、合掌礼拝します。この時に読経を行うのが理想ですが、できなければ合掌礼拝のみでも問題ありません。仏様ご先祖様への感謝の気持ちを捧げて、供養をしてください。
4. 家族の食事の後、お供物を下げ、ロウソクを消し、内扉を閉じます。
5. 頂き物や特別にご先祖様にお供えしたいものがあれば、仏前にお供えをします。
※地方、宗派によって異なる場合があります。

 


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