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『お仏壇の購入の時期』


Q.前々から仏壇を欲しいと思っていましたが、購入する機会をついつい先送りにしてしまっています。今年こそはと思うのですが、いつ購入するのがいいのでしょうか。

A.仏壇を購入する動機のほとんどは、家の新築か家で誰かが亡くなったかのどちらかだそうです。
 誰かが亡くなった時に仏壇を買うのは、必要に迫られてといった面が強いでしょう。故人の位牌を、その辺に適当に置いておくわけにはいきません。それであわてて仏壇を 買いにきたという人が多いようです。
 次にもうひとつの動機である家の新築ですが、これは仏壇を購入するには実にいい機会です。
 購入した仏壇にあわせて仏間をつくることができますし、新しい家に新しい仏壇を安置するというのは実にすがすがしいものです。これからはますますご先祖様の供養をきちんとしていこうと、心も新たに決意することができます。
 年忌法要の時に買う人も多いようです。年忌法要にあわせて買えば、仏壇の開眼供養と年忌法要を一度に済ませてしまうことができます。その意味で、合理的であるといえるでしょう。
 逆に、葬儀や年忌法要の時以外に仏壇を購入してはいけないという人がいます。そのような時に仏壇を買うと、家の中に死者が出ると―。
 こうした考えは全くの迷信です。むしろ仏壇を買うということは仏様とつながりができるという意味で、おめでたいことなのです。
 またうるう年には、買ってはいけないという人もいますが、これも迷信です。
 そのような迷信にとらわれて、仏壇を買うことを先送りしてはいけません。仏壇を買おうという気持ちは、とても尊いものなのです。
 仏壇を購入するのにもっともいい機会というのは、仏壇を買おうと思った時なのです。仏壇を欲しいと感じたときです。欲しいと思った時ならば、どんな時でもいいのです。
 新築や法要などの機会に仏壇を買うのは、便利という意味でいい時期なのですが、自発的な気持ちで仏壇を求めるのが、信仰という意味ではもっともいい時期です。仏壇を欲しいと思っているのならば、つまらぬ迷信に惑わされずに、すぐに仏壇を買うようにしてください。

 


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