『お仏壇を買い換えたとき古いお仏壇は?』
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Q.仏壇を買い替えたとき、古い仏壇はどうしたらいいでしょうか? |
A.古い仏壇には長い間お世話になったのですから、単にゴミに出すようなことはしないでください。
いらなくなった仏壇はできるだけ、檀那寺にたのんで供養(「魂抜き」あるいは「み霊抜き」ともいいます)をしてもらい、お焚きあげをするようにしましょう。これは本尊を新しく購入した場合の、前の本尊についても同様に、ねんごろに供養してお焚きあげをするようにします。
日本人は昔から、大切に使っていたものが使えなくなったときには、単に捨てるといったことをしませんでした。その前に、必ず供養をしていたのです。今でも、針供養、筆供養、鋏(はさみ)供養などをするところもあります。
仏壇も同様です。むしろ、仏様のいらした仏壇だからこそきちんと供養をしなくてはならないのです。新しい仏壇に本尊を移すときに、開眼供養を行いますから、その時に古い仏壇の魂抜き供養も行うことになります。
最近は防災上の都合で、やたらに火を燃やせないので、お焚きあげのできないお寺も多いようです。そんな場合、お坊さんに供養してもらってからならば、ゴミに出してもいいでしょう。
どうしてもゴミに出すのに抵抗を感じるならば、お坊さんに供養してもらったあとで、自分で分解し、それを自分でお焚きあげをするという方法もあります。実際にはやはり お焚きあげをする場所を確保することは難しいとは思いますが。
一般的な方法は、新しく仏壇を購入した店で引き取ってもらい、お焚きあげをしてもらうということです。ほとんどの仏壇店では、こうして引き取った仏壇を、何カ月かに一回お焚きあげをしています。
まだそれほど古くない仏壇の場合、下取りをしてもらえないかと考える人もいるようですが、最近はあまり下取りをやっている店は少ないようです。中古の仏壇を販売する ことが少なくなってきたためです。
もし下取りをしてくれた場合でも金額についてはあまり期待をしないほうがいいでしょう。まだ十分使えるのに捨ててしまってはもったいないから、ただでいいから、誰かに使ってもらえればいい、というくらいの気持ちでいたほうがいいでしょう。
また以前は、檀那寺にたのんで、誰か仏壇を必要としている人にゆずるということも行われていましたが、最近はあまりやらなくなってきているようです。 |
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